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エモい!竹の塚の秘境「あさくら画廊」訪問記

東京都足立区。東京23区の中でも、いわゆる辺境・秘境として見られることが多い。その足立区に「西保木間」という地名がある。ここは秘境中の秘境と言ってもいい。

最寄りの竹ノ塚駅から徒歩10分以上、昔ながらの住宅も多く、昭和レトロな雰囲気を多く残している。しかも、近くには私の母校(都立淵江高校)あるので、その秘境ぶりは10代の時から知っているし、年を重ねるほど、その秘境ぶりが重みを増していく。

そんな西保木間という場所で最強の秘境とされるのが、アートギャラリー「あさくら画廊」だ。

あさくら画廊の外観 エモい!

もうこれで「ヤバイ」のが、伝わってくる。施設は元々、2階建ての一軒家だったという。素敵だ。素敵すぎる。これを見ることができただけで、やってきた甲斐があった。

アート施設なので、アポなしでも訪問は出来ると言うが、事前に訪問することは連絡していたので、早速、ドアを開けて建物の中へ。「あさくら画廊」のオーナー・しゅうへいさんに案内をしていただいた。

入口はこんな感じ

正直、歩きづらかったです…

ピンキングアート

予想は出来たが、中もあらゆるところが、ピンクだらけ。台所、トイレ、お風呂、天井まで、ありとあらゆるところが、ピンクに、アートになっている。

ピンクだらけの台所に…

 

デコレーションも満載なトイレ

風呂場。何かが刺さっている何かの人形…

トイレも風呂場も、ちゃんと使って生活しているとのこと

 

1階にあったオブジェ「ピンクの盛り合わせ」

1階のイチオシオブジェだそうです

圧倒的存在感の絵

2階へ上がった。ここは、しゅうへいさんの作業場兼寝室。元々は2間の部屋だったという。この空間にまず飛び込んできたのが、下の絵。

圧倒的な存在感を放っていた

その他にも、、

仏壇オブジェ

値札があるのは販売中とのこと

ピンク以外のもの一応ありました

ピンクと言えば草間彌生さん

しゅうへいさんの作業場。立って創作するという

ベランダには「おみくじ」が

ベランダに出ると、そこには「あさくら おみくじ 一回百円」文字が。

上の写真・真ん中の下の方にある「よん」「ろく」など「数字ひらがな」が書かれた筒を床に転がす。転がして出た数字が書かれた札を裏返すと、そこ書かれた文字が運勢だという。

筒を転がしてみた。出た数字が「なな」だったので、札を裏返してみた。その結果がこちら。

中吉。「大大吉」か「大大凶」が良かった…

札は「一」から「八」まであって、「大大吉」から「大大凶」まであるという。中吉が出るのは「珍しいですよー」とのこと。お気遣い、ありがとうございます。

コンセプトは「かわいい」

すっかり案内していただいたところで、あらためて「あさくら画廊」のオーナー・しゅうへいさんに話を聞いた。

独学で絵を学んだしゅうへいさんは1977年生まれ、足立区生まれの足立区育ち。19年前から創作活動を開始、あさくら画廊になる前の一軒家には、しゅうへいさんの祖母が住んでいたが、2012年に譲り受け、「かわいい」をコンセプトに、ピンク色に染めてきたという。

似顔絵を描いてもらいました

作業場の2階に「にがおえ 1000円」と書かれた看板があったのでお願いしてみた。

「僕の似顔絵、描いていただますか」

しゅうへいさんと木村の似顔絵

ということで、20分ほどかけて描いていただきました。

あさくら画廊に滞在した1時間ほどで、その魅力にすっかりハマってしまった。竹ノ塚駅から徒歩15分ほどという、絶妙な秘境感が、その魅力を増しているのだろう。足立区万歳。

【インフォメーション】
あさくら画廊 東京都足立区西保木間2-6-22
営業時間 水曜休み 7:00~19:00
観覧料 1000円